産業革命以降の人類は、自分たちが住む環境を大きく変えてきた。それは地盤にも何らかの痕跡を留めるものなのだろうか?
こうした問いに地質学の立場から答える研究が進められている。46億年に及ぶ地球の歴史は、生物の大量絶滅によって大きく区分されている。ホモ・サピエンスが暮らす地質年代である「新生代」の後半は「第四紀」と呼ばれる。その最終時期は約1万年前に始まる「完新世」だ。
冒頭の問いに従い、人間活動が地層へ残した物質的な証拠を探す研究が始まった。折しもノーベル化学賞を受賞した大気化学者パウル・クルッツェンが産業革命以降の地球環境の悪化を憂え、「人新世」という言葉を2000年に提唱した。その後、地質年代として人新世の必要性を求める機運が高まり、23年に国際地質科学連合(IUGS)に提案されるに至った。そう、人新世という言葉はよく知られているが、科学的な定義がされていなかったのだ。
ここから先は有料会員限定です。
登録すると今すぐ全文と関連記事が読めます。
(最初の7日間無料・無料期間内はいつでも解約可)
プレジデントオンライン有料会員の4つの特典
- 広告最小化で快適な閲覧
- 雑誌『プレジデント』が最新号から読み放題
- ビジネスに役立つ学びの動画が見放題
- 会員限定オンラインイベント



