まず冷蔵庫とクローゼットの「棚卸し」を
とはいえ、食費を減らすのはもう限界、という家庭も多いはずだ。無理に削ったために体力や免疫力が落ち、健康に悪影響が出ては元も子もない。また、不安に駆られて「安いうちに買いだめしよう」と考えがちだが、それが使い切れないなら払ったお金の無駄になる。
そもそも我が家にどのくらいの食品ストックがあるのか、きちんと把握しているだろうか。買いだめする前に、缶詰や調味料のストックを全部取り出してみてほしい。在庫があることを忘れたまま、いくつも重ね買いしてしまった食品が見つかるかもしれない。
同様に、冷凍庫にしまい込んだままの保存食も、定期的に棚卸しよう。大型連休でお金を使った後だからこそ、眠っていたストックや保存食類の消費を優先して、買い物に行く回数を減らしたい。冷蔵庫やストック庫が一度すっきり片付けば、本当に買うべき必要なものが分かり、無駄に二重買いしてしまうことも防げるだろう。
同じように、衣替えを兼ねてクローゼットやタンス内の衣類を再確認すると、新しいものを買わなくても手持ちだけで十分だと気づくかもしれない。
ナフサ由来のポリエステルやナイロンは衣類にも使われており、今後これらのコストが上昇すれば、衣類の販売価格を上げるか、価格を維持するために品質を下げるか、そういう動きも出てくる。新しいものを増やすより、今あるものをやりくりする思考に切り替えて、なんとか値上げを乗り切りたい。
食費より先に削れる支出を見つける
家計の支出は総合的に引き締めていくものだ。物価高のせいで食費支出は黙っていても増えている。それを無理やり以前と同じ金額に収めようとするより、手付かずの支出の中身を精査したほうがいい。
特に、何費かはっきりしないような「その他支出」に仕分けているお金の中身を明らかにしよう。食費よりももっと削りがいがある支出に気づくかもしれない。
例えば「推し活費」や「自分へのご褒美」は大事な心のうるおいだが、値上げの夏を乗り切るには、うるおいも節約を……との覚悟が必要になりそうだ。


