それを防ぐために、窓の外に日差しを遮るすだれや遮光シートを下げたり、窓ガラスに断熱シートを貼ったりするといい。いずれも100円ショップやホームセンターで手に入るので、誰でも手軽に始められるだろう。
しかし、気がかりなのは、「ナフサ」を巡る情勢だ。石油由来のナフサの供給不安は価格上昇を生み、そこから作られる商品価格にも跳ね返ってくる。身近な商品に使われているポリエチレンやプラスチック類などへの影響もあるだろう。
これまで100円ショップで手軽に買えた断熱シートなども、原価が上がれば100円や200円では利益が出なくなる可能性がある。ひょっとすると、いずれ売り場から消えてしまうかもしれない。早めに買って窓対策をしておくほうが、盛夏を迎えてから慌てずにすみそうだ。ただし、必要以上の買いだめはご法度であるのは言うまでもない。
補助金を使って窓リフォームも手
酷暑は一時的な異常気象ではなく、この先も続くことは確実だろう。シートなどの簡易な対策ではなく将来を見据えて窓断熱に取り組むことも考えたい。今なら、国の補助金を利用して窓回りをリフォームする選択肢もある。
国は数年前から「先進的窓リノベ事業」という名称で、高い断熱性能を持つ窓への改修費用に補助を出している。
リフォームと言っても大げさなものではなく、①断熱性の高い窓ガラスに交換する ②既存の窓の内側にもう一つ窓を設置する(内窓設置) ③既存窓のガラスを外し、外側から新たな複層ガラス入りの窓枠を覆いかぶせる。あるいは元の窓枠自体を取り外して行う工事もあり(外窓交換) ④玄関ドアの交換、これらが対象になる。補助される額は工事費用等の1/2、一戸当たり上限100万円。なお、マンションなど集合住宅でも補助の対象になる場合があるので確認するといい。
窓の断熱性能を高めれば、冷気を外に逃がさず、室内を効率よく冷やせるのでエアコンの設定温度を必要以上に下げなくてもいい。省エネになるうえ、電気代も節約できる。命の危険を感じるような暑さでは外出もままならないうえ、今後のエネルギー情勢いかんではリモートワークを推奨する会社も増える可能性がある。
また、高齢世帯では酷暑を避けるために在宅時間が増えていくだろう。補助金が使えるうちに、将来を見据えてリフォームを考えてもいいのでは。なお、この補助金を受けるには、この事業に登録済みの工事業者に依頼する必要がある。工事を始める前に必ず、登録済み業者かを確認しておきたい。
エアコン買い替えは2027年が転換点
省エネ性能の高いエアコンに買い替えたほうが電気代は下がると言われつつ、まだ使えるし、壊れるまではと10年選手を使い続けている人もいるだろう。しかし、買い替えるなら今年が最後のチャンスになるかもしれない。
その理由が、「エアコンの2027年問題」だ。

