高虎の「築城の才能」が光る

赤木城は比高30mほど。主郭は三方に伸びる尾根が集まる小ピークにあり、一見、自然地形を活かした土造りのシンプルな城のように見える。斜面は急峻で段々に曲輪が設けられている場所もあり、これらだけでそこそこの防御力を発揮できそうでもある。

赤木城南郭
撮影=今泉慎一(風来堂)
赤木城南郭。三段に曲輪が並ぶ
東麓の伝鍛冶屋敷地区より
撮影=今泉慎一(風来堂)
東麓の伝鍛冶屋敷地区より

麓からチラリと見えているが、赤木城の見どころはなんといっても石垣。城下の屋敷があったとされる東側からの登城路を登ると、まず東郭の門跡が見えてくるが、その基部にもさっそく石垣が見える。

赤木城東曲輪脇の登城路
撮影=今泉慎一(風来堂)
東曲輪脇の斜面につけられた登城路
赤木城東曲輪の門跡
撮影=今泉慎一(風来堂)
東曲輪の門跡。礎石も発掘されている

急坂を登り切った先を門で塞ぐ。突破しても両脇の曲輪から挟撃できる。城域は周囲500mにも満たないほどのコンパクトな城だが、このように小技の効いた構造が随所に見られるのが赤木城の特徴だ。

赤木城の縄張図
撮影=今泉慎一(風来堂)
赤木城の縄張図(現地案内板より)