待ち受ける蟻地獄のような虎口
門を突破すると、今度は直線的に伸びる尾根。ただし片側は谷で、もう一方は一段上に幅の広い曲輪が位置し、脇をたやすく通過することはできない。さらにその先には、真正面に石垣が立ちはだかる。
寄せてくる敵を本丸から狙い放題。バタバタと倒れ、谷間へ転げ落ちてゆく姿が目に浮かぶようだ。石垣が上部のみで、下部は土を削った切岸になっているのは、技術的な問題か、資材としての石垣が足らなかったせいか。
この石垣を正面突破するのは、まず不可能。主郭へと攻め込むには迂回するしかないが、そこは折れ曲がった虎口が、パックリと口を開けて待ち受けている。まるで蟻地獄のように。





