愛子様、悠仁様の意向は誰も知らない

佳子さんは、皇室典範が改正されれば、長女の眞子さんのように結婚して皇室を出るという願いは叶わなくなる。

愛子さんは、国民の7~8割が天皇に即位することを望んでいるといわれるが、高市早苗首相は、女系天皇はもちろんのこと女性天皇にも否定的である。

春の園遊会に臨まれる愛子さま=2026(令和8)年4月17日、東京都・元赤坂の赤坂御苑
写真提供=ロイター/共同通信社
春の園遊会に臨まれる愛子さま=2026(令和8)年4月17日、東京都・元赤坂の赤坂御苑

悠仁さんは秋篠宮に続いて皇位継承順位第2位だが、秋篠宮は辞退するといわれているので、このままいけば“異例”の事態で天皇に即位する可能性がある。

だが、“生身”の人間である3人から、自身が自分の将来をどう考えているのかはまったく伝わってこない。

宮内庁の人間が3人に直接話を聞いたという報道も読んだことはない。

私は、秋篠宮の発言に込められているのは、「象徴」という制度への静かな“異議”ではなかったかと考えている。

さらに、長女・眞子さんと小室圭さんが結婚する際、週刊誌、テレビを中心に激しいバッシング報道が続いたが、秋篠宮家は反論の機会を持たなかった。

しかし、皇族というのは「何を言っても傷つかない偶像」ではなく、普通の人たちと同じように悩み、傷つき、体調を崩す存在なのだという、当たり前だが切実な事実を訴えたのだと考えている。

眞子さんが結婚後、ニューヨークへ旅立った後も、紀子さんをはじめとする秋篠宮家への誹謗中傷とも思える激しい週刊誌のバッシング報道は続いた。

秋篠宮の発言は、職業の選択、居住の自由、恋愛の自由、言論の自由が制限されている皇族の一人として、われわれにも尊厳を認めてほしいという切実な“訴え”ではなかったのか。

麻生太郎の暗躍

今回、皇室典範の改正の焦点になっているのは二つ。一つは「女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する」、二つ目は「旧宮家の男系男子を養子に迎える」というものである。

2022年1月に、政府の有識者会議がまとめた報告書が国会に示され、24年5月から与野党協議で皇族数の確保についての議論が進められてきた。

だが、自民党の麻生太郎と立憲民主党の野田佳彦との意見が食い違い、25年4月を最後に開催されてこなかった。

しかし、首相に就任した高市早苗は、圧倒的な数を背景に皇室典範の改正を言明して、4月15日、およそ1年ぶりとなる与野党協議(全体会議)が開かれたのだ。

「自民党内の議論をリードしてきた麻生太郎副総裁の側近である森英介元法相が2月、協議の“行司役”である衆院議長に就任。自民は7月中旬に迎える会期末までに皇室典範の改正にこぎ着けたい意向です」(全国紙デスク=週刊新潮4月30日号

拙速とも思える進め方だが、まだまだ問題は山積している。