「愛子様に未婚を強いる」という暴論
女性自身(5月5日号)に掲載されたタイトルは「愛子天皇の結婚・出産は許されない」。自民党内の保守強硬派122人が名を連ねる議員連盟「日本の尊厳と国益を護る会」の代表である青山繁晴環境副大臣がその人だという。
「皇族数確保の全体会議が開かれる直前の4月1日、護会は会合を開き、提言について議論しています。その後のブリーフィングでの青山氏と記者のやり取りの内容に、宮内庁にも驚きが広がったのです」(宮内庁関係者)
青山氏は記者とのやり取りで、こういったという。
「論争の種になることをあえて言う。愛子内親王殿下がもし即位されれば女性天皇として9人目でいらっしゃる。日本の歴史と何も違うことはないが、古代のいわば知恵のように『ご成婚召されるな』『御子はもうけられません』――そんなことは言えるはずがないし、絶対に言ってはいけない。古代と現代では基本的人権に対する考え方が違う」
「護る会の考え方としても、古代と違って、皇族の方々におかれても基本的人権は貫かれるべきだ」
などとまともなことをいっていたのだが、記者から、「愛子天皇も決して否定しないが、未婚を強いかねないということか」と聞かれ、
「そういうことも考えに入れるべきだということ」といったというのだ。
愛子さんの人格への配慮や思いやりなど欠片もない、天皇は男系男子に限るというウルトラ保守派の“ホンネ”が漏れたといえるだろう。
高市首相の「女性天皇NG」に関する一考察
ホンネといえば、高市首相がこれまでの女性天皇容認を、突然、翻したのはなぜかという疑問に答えてくれるメディアは、私が知る限り全くなかった。
皇族数を確保するだけの皇室典範改正をなぜ急ぐのか?
彼女の変節は、多くのメディアや識者たちから批判を浴びているが、高市首相はそれについて全く説明しようとしない。
その謎を解くカギを、新潮で「日本ルネッサンス」を連載している櫻井よしこが提供してくれた。
櫻井はこの国の保守派の論客の一人である。高市首相とは思想的に似ているといっていいだろう。2021年9月17日のAERA dotでは「総裁選出馬の高市早苗氏のネット人気が急上昇 『軍師』には安倍前首相、櫻井よしこ氏も」と書かれていた。
その櫻井は、4月30日号のコラム「皇室を狙う情報工作は中国発だった」でこう書いている。
櫻井は、週刊誌はほぼ全誌が愛子さまを礼讃し、秋篠宮家を非難する偏った報じ方に疑問を呈する。
「愛子様人気は高いが、それをさらに煽るのがネットだ」と、櫻井は見る。その一例がFacebookやYouTubeなどの動画を上げているアカウント「日本の魅力」だと指摘するのである。
「どれほど、日本が好きになる内容かと思えばとんでもない。間違いと嘘で溢れた皇室を貶める悪意の塊である。同じようなサムネで多くの動画が出されている。内容はいずれも定型で、今上陛下御一家への手放しの礼讃と秋篠宮御一家への究極の貶めが対になっている」

