“お申し出”に感じた復活の手ごたえ

フィルムが重なったわずかなスペースを指でつまみ、引っ張ることで即座に魚肉ソーセージが姿を現す。そのあまりの早業ゆえの“お申し出”も経験したほどだ。

「開封方法が浸透する前はわずかではありますが、あまりに簡単に開きすぎて、『もしかして最初から開いていたのではないか』とおっしゃられることもありました。不安を与えてしまったことは反省すべき点ですが、裏返せば、開封の際に力まずとも魚肉ソーセージを召し上がっていただけるということで手応えを感じました」

知名度のある商品でありながら、1970年代を境にその売り上げが下降線を辿った魚肉ソーセージ。社内ではその古豪復活ぶりを驚く声もあるという。

「私だけでなく、私たちは最初から魚肉ソーセージの価値を信じて、それを伝えるためにはどうすればいいかを考え続けてきました。ですから特別何かが変わったという感想を持ちません。ただ、周囲からは『いい方向に変わってきた』とよく言われます。それはお客様の本当のニーズに向き合って、課題をクリアできたことが大きいのではないかと考えています」

健康的で、瞬時に栄養素を摂取できる食品として浸透しつつある魚肉ソーセージ。消費者に驚きを与えられるほどの開封のしやすさが確立され、名実ともに同社の看板商品に返り咲いた。

“看板商品”に返り咲いた魚肉ソーセージ
撮影=プレジデントオンライン編集部
“看板商品”に返り咲いた魚肉ソーセージ
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