資産運用するなら何がいいか
長期にしろ、短期にしろ、資産運用をして自分のお金を増やしたいのなら、保険ではなく、NISAを使って自分で直接オルカン(全世界株式)やS&P500で運用したほうがいい。
図表2は保険による資産運用と証券会社の特定口座による運用、NISAによる運用を比較した表である。保険コストなどの数字は図表1で挙げたハイブリッド保険とB社の変額年金保険の平均値をとっている。
この3つの方法に関するお勧めランキングは
第1位 NISAによる運用
第2位 特定口座による運用
第3位 保険による運用
となる。
保険には3つのデメリットがある
保険による運用が最下位になる理由は次の通りだ。
1)コストがかかりすぎる
投資対象の投資信託の信託報酬手数料で差がつく。
どの方法でも運用対象商品は投資信託(債券または株式)であり、それには一定の信託手数料がかかる。保険による運用では、契約者本人が商品を選ぶことができず、保険会社が選ぶことになる。
その結果、信託報酬手数料が最も低い(年0.1%以下)オルカンやS&P500を選ぶことができず、中位に属する商品(平均年0.45%程度)になってしまい、そこで信託報酬手数料の差がつく。その差は20年間で6%から7%にもなる。
さらに、保険コストがかかる。
既に述べた通り、これが最も本質的な問題で、資産運用のリターンを大きく下げている。その原因は、「保険コスト(保険関係費・運用関係費)」というよくわからない名称の保険会社の経費が乗っかることだ。
この保険コストが通常、年1.5%程度はかかるため、20年で元本プラス運用益の25%が目減りする。年1.5%の差が20年間でこれだけ大きな差になるのは、すでに説明した通りだ。
2)解約コストがかかるので、必要な時に資金を取り崩しにくい
契約後約10年以内は解約手数料(解約金額の0.6~6%程度)がかかるので、解約すると余分な費用が掛かる。元本割れする場合もある。
3)年金払いに変更すると保険会社から手数料を取られる
保険金を年金払いにすると保険会社に手数料(年金支払額の0.25%)を支払う必要がある。
つまり「保険コスト」がかかる上に何かしようとすると余分なコストがとられる構造になっている。
上記のデメリットがあるので、わざわざ「保険会社」を代理店のようにして投資信託を買うことはないのだ。

