「自分で買う」ことで得られるもの
こうした仕事の効率を上げるために必要な投資は、必ずしも会社が負担してくれるとは限らない。むしろ、負担してくれない場合のほうが多いかもしれない。
そして、ここが自己投資の分かれ目だ。
「モニターがあればなあ、でも会社は買ってくれないから仕方ないか」と諦めた人と、「モニターを会社は買ってくれないけど、必要だから買ってしまおう」と自己投資した人の10年後を想像してみてほしい。
イメージとしては、モニターを買わなかった人の、仕事の効率や質はあまり変わらず、あれこれとまだ会社に文句を言っているかもしれない。一方、モニターを自分で買った人は、仕事の効率や質が上がり、仕事の幅や責任が広がり、昇進して、部下がモニターを経費で買うことを認めているかもしれない。
実はこうした自己投資による効果は、投資による効果そのものに加えて、自己投資を行うというスタンスによって形成されるものの二つがある。
そして、「会社が買ってくれないから諦めよう」というスタンスは、「必要なんだから自分で買おう」というスタンスに、個々人の判断ですぐに変えることができる。なにしろそのコストは、外付けモニター程度ならせいぜい飲み会数回分に過ぎないのだから。
リモートワークの「机とイス」は重要
必要なものは自分で買う、となれば、買うといいモノはたくさんある。
もちろんコストの問題はあるから、なんでも買えるわけではないが、少なくとも「会社はどう言うかなあ」と悩まずに自分で判断できることは、ものすごくストレスがない。
例えば、リモートワークしている人の場合は、机やイスにこだわると体への負担が全然違う。
専用の仕事デスクは落ち着くし、それなりに高いイスも、週に2日8時間座るとすれば、1年50週では400時間になるから、安いイスとの差はものすごく大きい。
そのほか仕事に関係する本や資料もそうだし、会社支給のパソコンとは別に自分のパソコンがあれば、生成系AIなども自由に使える。
最近では生成系AIを仕事でも使うことが多くなっているが、生成系AIを使えば、これまでは修得に何年もかかっていたようなプログラミングも簡単にできるようになった。
とはいっても一定の知識は必要になるが、プログラミングそのものもYouTubeや生成系AIでかなりの所まで学べるようになっている。
この時、必要なのはYouTubeの有料契約だ。無料版のYouTubeでは頻繁に広告が表示されるため勉強には全然向かない。月々1000円ちょっとの負担だが、これも自己投資だろう。
また、生成系AIについては、無料版でもかなりのことができるが、有料版を契約すると使える範囲の広さに驚く。
この1年くらいでの生成系AIの進歩はものすごいものがあって、ChatGPTだけでなく、Geminiも普通の用途なら無料版で十分な人も多いと思うが、私の場合にはClaudeの有料版を使っている。

