「媚びすぎ」「はしゃぎすぎ」ではない

野党やオールドメディアの一部からは、トランプと腕を取り合って階段を下りた姿や、米軍空母ジョージ・ワシントンの上でこぶしを突き上げたり、親指を突き立てる「サムズアップ」をしたことに対して、「媚びすぎ」「はしゃぎすぎ」といった批判を浴びるとともに、共産党の元衆議院議員から「現地妻」などという心ない批判が寄せられた。

「現地妻」などという侮辱は論外として、「媚びすぎ」「はしゃぎすぎ」は本当にそうだろうか?

あの程度の仕草に対してやいのやいのと騒ぐところに、国際場裡での立ち居振る舞いに慣れていない一部日本人の未熟さと歪んだコンプレックスを感じざるをえない。

たとえば、ハイヒールを履いた女性が階段を下りる際にはバランスを失いがちになるので、一緒に歩く男性が手や腕を差し出すのは欧米では紳士の嗜みだ。

あの場面で差し出された手や腕を拒絶する無粋者などいないだろう。

「ピースサイン」をしてはならない

米海軍空母は数百人もの海軍兵士が参列し、日米同盟の結束をアピールする絶好の機会だった。トランプから「勝者」「たちまち親密な友人になった」とまで熱のこもった賛辞を贈られておきながら、石破茂前総理のように仏頂面をしてしゃちほこばっているわけにはいくまい。

世界標準では、あの場にふさわしいジェスチャーをとったといえよう。

個人的には、サムズアップをしてくれて、日本人がよくやる軽薄な「ピースサイン」でなかったことに安堵した。

なぜなら、「ピースサイン」とは大東亜戦争中の敵国であった英国首相のチャーチルが日独伊の枢軸国に絶対勝つぞという決意を示した、「勝利(victory)」のVを表したボディランゲージであるからだ。

そんな歴史や由来も知らず、無批判に「ピース」「ピース」などと口走って写真に納まる「お馬鹿」が引きも切らない日本だけに、高市氏の仕草は新鮮かつ賢明なものに映った。

ピースサイン
写真=iStock.com/imacoconut
「ピースサイン」をしてはならない(※写真はイメージです)