「老害」なんて気にするべからず

しかし、老いもまた悪い面ばかりというわけではありません。

身体の動きが鈍くなってしまうのは仕方がないかもしれませんが、精神的には成熟し、ゆったりとした時間を楽しめるのではないでしょうか。

若い時分には目にもとめなかった道端の草花の美しさや、歴史ある建造物の荘厳に心を打たれるかもしれません。年を重ねることによる、新たな気づきや楽しみがあるはずです。

また職場でも、65歳、70歳と、定年が延びるなかで、“シニア人口”は増えています。昔のように、60歳をすぎたら悠々自適、とはいかないものです。

そのなかでシニアのみなさんは、経験値が高い分、若手の仕事に何かと口を出したくなるでしょう。なかには逆に、煙たがられたくなくて若手への助言を極力遠慮している人もいるかもしれません。

若手から「老害だ」と言われようが、そんなに気にする必要はありません。豊富な経験を蓄積してきた分、判断力や洞察力が磨かれているはず。しかも得意分野は、熟練の域に達しているでしょう。

“ベテラン力”が上がると捉え、どっしり構えていればいいのです。ただし、ハラスメントになるような言動は慎むのが正解です。

病気を機に新しい生き方を

病気になって、気分が落ちこまない人はいません。軽い風邪でも、余命宣告をされるほどの重い病気でも、

「どうして自分なのか」

と、「病気に自分が選ばれてしまった」ことを理不尽に思うでしょう。

しかし、悪いことばかりではありません。病気は、人生にとっての大事な「気づき」を与えてくれます。

家族の愛
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病気になったりしたとき、その原因の一つは、何かをやりすぎたか、やらなすぎたか、にあるものです。たとえば、仕事や家事・育児による過労が典型でしょう。

しかし病気になったおかげで、休養する時間を持てたり、人のありがたさが身にしみたり、自分やまわりのことを見直すきっかけになったりすることも少なくないはずです。

そうして、これまでの自分の過不足に気づき、「ちょうどいい生き方」を見つけていけばいいのです。