スマホを長時間使うとどうなるのか。脳神経外科医の菅原道仁さんは「スマホを通じた過剰な情報のインプットは、脳に大きな負担をかける。認知能力や自制心、創造性の低下を招く」という――。

※本稿は、菅原道仁『ゆるまる脳 タイパ疲れの時代に効く「脳の新習慣」』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。

スマートフォンに鎖で繋がれた手
写真=iStock.com/Thatphichai Yodsri
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知らないうちに脳に負担がかかっている

あなたの脳を整えて、人生全体のパフォーマンスを上げるテクニックについてご紹介していきます。

いちばん初めにしてもらうのは、「入力を制限する」こと。ここでいう「入力」とは、もちろん情報入力のことです。人生のタイパを上げるためには、まず、日々の多すぎる情報入力量を整える必要があります。

そうすることで、脳内おかんこと「扁桃体」が警報を発する機会が減って、働きづめの脳内交換手「サリエンス・ネットワーク(SN)」が少し休めるようになるからです。

僕たちの扁桃体は、さまざまな情報に反応します。中でも、扁桃体が特に反応しやすいのが、

・危険な情報
・チャンスに見える情報
・比較を誘う情報(格差を感じさせるもの)

といった、あなたの生存を有利にしてくれそうだったり、逆に、命を脅かしそうな情報です。SNSやウェブサイトには、こうした情報があふれていますよね。

たとえば、「実は危険な食品、○選」「○○するだけで年収アップ!」「30代で○○を達成している人の共通点」ほら、こういう記事、もう問答無用で目に入ってきませんか?

他にも、動画アプリには、あなたと同世代の人のキラキラした姿や、逆に、胸が痛くなるような事件などの動画があふれ返っています。それを目にするたびに、イライラしたり、不安から心臓がキュッとなったり。

これが、扁桃体の警報が鳴っている状態です。