脳を守るいちばん確実な方法

こうして扁桃体が警報を鳴らし続ける環境では、自分にとっての重要情報をピックアップするSNに、いつも以上に負担がかかることになります。

その結果、SNは、ちょっとしたネガティブ情報も「重要かもしれない」と判断するように。そのせいで僕たちは、日々、膨大なタスクを抱えることになり、作業タイパも、人生のタイパもズルズルと低下させていくことになります。

というわけで、サリエンス・ネットワーク(SN)を休ませる――つまり「脳をゆるめる」ためのいちばん確実な方法は、僕たちの主な情報取得源である、スマホに触れる時間を減らすこと。

スマートフォンがコーヒーテーブルに置かれている
写真=iStock.com/gleitfrosch
※写真はイメージです

「そうだよね。やらなきゃいけないとは思ってた」と、あなたもきっと気づいていたのではないでしょうか。

今、実に多くの人たちが、スマホに依存しています。どこに行くにもスマホをつかみ上げ、ちょっとした空き時間にも無意識に画面をタップ。「スマホを忘れると、不安で何も手につかない」、そんな人も少なくないでしょう。

「最悪、脳が腐っている」依存度チェック

ここでご紹介するチェックリストは、国立病院機構 久里浜医療センターが公開している、「スマートフォン依存スケール(短編版)」です。

このテストでは、以下の10項目について、自分の状態にどれだけ当てはまるかを「1:全く違う」~「6:全くその通り」の6段階で回答してもらい、それをもとに医師が診断します。

このリストで得られるスコアは、あなたの脳の「疲労度」を知るための大切なバロメーターになります。

血圧や体温を測るのと同じように、今の脳の状態を客観的な数値で見てみる。点数が高かったとしても、それはあなたの性格のせいではなく、単に「脳がスマホという刺激にさらされすぎている」という事実を示しているにすぎません。

まずは「今の自分のコンディション」を確認するつもりで、気楽にチェックしてみませんか。

【図表1】スマートフォン依存スケール(短編版)
出典=久里浜医療センター