スマホ依存を脱却できる方法はあるか。脳神経外科医の菅原道仁さんは「スマホの通知は鳴るたびに脳を刺激し、ギャンブル同様の中毒性を引き起こす。通知のオフ、依存性の高いアプリの削除、またはホーム画面からの非表示にするのが極めて有効だ」という――。
※本稿は、菅原道仁『ゆるまる脳 タイパ疲れの時代に効く「脳の新習慣」』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。
「無視できないように」設計されたスマホ
脳をゆるめるために、もっとも効果的なこと。それは、スマホに物理的に黙ってもらうことです。
そのためにまず、可能な限り、アプリの通知を切ってしまいましょう。ひっきりなしに鳴るスマホの通知は、僕たちの意識を奪いにきます。だから、意識を持っていかれないように、通知を止めてしまうのです。
参考として、私のスマホのホーム画面はこちらです。必要最低限のアプリだけを配置して、画面下部には余白を持たせるようにしています。後ほど解説しますが、グレースケールにすればスマホに興味を持てなくなって、なおのことよしです。
「でも通知をオフにするのはめんどう。通知が来ても無視すればいいや」そう思うかもしれませんが、残念ながら不可能です。
なぜなら、スマホやアプリは「無視できないように」設計されているから。スマホの通知が鳴るたびに、僕たちの脳の「報酬系」が刺激されるように設計されているからです。
報酬系は、僕たちに「いいことがあるかもしれないから、確認しに行け」と行動を促す脳内ネットワーク。このネットワークが高まるのは、メリットの気配を感じて「期待」が高まったときです。
スマホの通知が来ると、「いい知らせかもしれない」と結果がわからないまま期待が高まりますよね。この不確実な期待が報酬系を刺激して、「今すぐ確認したい」という衝動を生みます。


