スマホは我々の脳を静かに壊している

ゆるまる脳 タイパ疲れの時代に効く「脳の新習慣」
菅原道仁『ゆるまる脳 タイパ疲れの時代に効く「脳の新習慣」』(幻冬舎)

これは、スマホが「答え」をすぐに提示してくれるせいで、脳が自ら考えることをやめ、完全な「受け身状態」になってしまうため。いわば、スマホに頼りすぎることで、脳がサボり癖をつけてしまった状態と言えるでしょう。

「あ~、まさに自分のことだ」と思った人も多いのではないのでしょうか。

こんなふうに、スマホの長時間使用、そこからもたらされる大量の情報入力は、僕たちの脳を静かに壊しています。働きすぎの交換手のみならず、他の部分もどんどんうまく働かなくなっているんですね。

もちろん、スマホそのものがすべての「悪の根源」というわけではありません。マップやカレンダー、連絡ツールなど、特定の目的のために使う分には非常に便利であり、無理に手放して生活を不便にしすぎる必要はないのです。

問題なのは、目的もなくダラダラと画面をスクロールし続ける「受け身の使いかた」です。通知が鳴るたびにスマホに「呼び出される人生」から、自分自身がスマホを「道具として使いこなす人生」へとシフトしていきましょう。

まずは不要なアプリの通知をオフにしたり、朝や晩の少しの時間だけでもスマホに触れないルールを作ったりして、デジタルとの付き合い方にメリハリをつけてみてください。

スマホと適切な距離を保ち、脳に静かな「余白」を取り戻すこと。それこそが、情報過多な現代において、自分自身の人生の質を守るための第一歩になるはずです。

※1
論文タイトル:Loss aversion and evidence accumulation in short-video addiction: A behavioral and neuroimaging investigation.  著者:Chang Liu, Jinlian Wang, et al. (2025)
※2
論文タイトル:Reduced brain activity and functional connectivity during creative idea generation in individuals with smartphone addiction. 著者:Xinyi Li, Yadan Li, Weiping Hu, et al. (2023)

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