刃のような堀切と壁のような切岸

まずは鎌刃城から見て行こう。標高384m、麓からの比高250mの主郭を中心に、南東、北、西の三方に伸びる尾根一帯が城域となっている。

鎌刃城縄張図(現地案内板より)
撮影=今泉慎一(風来堂)
鎌刃城縄張図(現地案内板より)

注目すべきはその尾根の至るところに造られた堀切群だ。特に南東尾根が凄まじい。左右が切り立った細尾根だけでも身がすくむようなのに、堀切によって容赦なく急なアップダウンが加えられている。その数実に7本。

左右いずれも真っ逆さまの南東尾根
撮影=今泉慎一(風来堂)
左右いずれも真っ逆さまの南東尾根
巨岩も活かした北尾根の堀切のひとつ
撮影=今泉慎一(風来堂)
巨岩も活かした北尾根の堀切のひとつ

次々に現れる鎌刃城の防壁

尾根幅が広がりホッとさせられるのも束の間。今度は堀切と一体化した、ほぼ垂直の切岸(人工的に削り角度を急にした崖)が立ちはだかる。

堀切の底から見上げた切岸。落差4~5mはある
撮影=今泉慎一(風来堂)
堀切の底から見上げた切岸。落差4~5mはある
切岸上から見下ろしたところ
撮影=今泉慎一(風来堂)
切岸上から見下ろしたところ

うように登るしかない急斜面を、城兵の攻撃にさらされながら突破するのは相当至難の業だということは、写真で見るだけでも一目瞭然だ。