高市氏が一貫して主張してきたこと
高市氏は2000年8月よりブログを開始し、以来20年以上にわたってみずからの考えや政策を綴ってきたが、一貫して「外国人労働には消極的賛成派」だったからだ。
一例をあげよう。
私も、経済産業省在職中に各国の閣僚との議論を行いましたが、ネックになるのは「人の自由化問題」です。
例えば、フィリピンは、看護士や介護士を日本の労働市場に送り込みたい意向ですし、タイは、タイ式マッサージ師や介護士や料理人の就労許可自由化を求めています。
「日本人の雇用機会を奪う」「医療等、人命に係わる職業分野での技術水準や言葉の壁をクリアできるのか」といった反対意見が寄せられる一方で、「少子高齢化が進む日本は、外国人労働者の受け入れを積極的に進めるべき」とのご意見も多く伺います。
世界的にブロック経済化が進む中で、日本企業がその枠外に取り残されるデメリットを避ける為に、いずれ日本は「人の自由化」も受け入れざるを得なくなるのでしょう。その場合に想定される諸課題への取り組みが急がれるべきだと思います。
(2004年10月29日付高市ブログ「外国人労働者受け入れの課題」より)
「保守派イメージ」は選挙ウケを狙っただけ?
高市首相は外国人労働者の増加にともなう課題として、「日本人の雇用を奪う」「不法滞在の増加」などをあげているが、「外国人労働者の受け入れに反対」とは書いていない。
一方で「外国人参政権」については、2010年4月に「外国人参政権阻止シリーズ」と題して、実に18本もの記事を連続投稿するなど、「外国人参政権断固反対」を明確に主張している。
それに比べると、外国人労働者受け入れについては明確に反対しておらず、受け入れ容認の記述も見られるため、「消極的賛成派」と見て間違いないだろう。
消費税については増税に賛成してみたり、反対してみたり、一貫性のない発言を続けていた高市首相だが(参照:「消費減税は私の悲願」は真っ赤なウソ…公式ブログ記事1000本を検証して判明「増税政治家・高市早苗」の正体)、外国人労働者の受け入れについては「消極的賛成」で一貫している。この点での首相のスタンスはかなり強固なものだと考えられる。
一方、先述の通り昨秋の自民党総裁選では「外国人政策はゼロベース」と語り、あたかも「外国人労働者受け入れ反対派」のように訴えていたわけだが、それは選挙ウケを狙ったパフォーマンスだったと見ることもできよう。


