再就職先が見つからない厳しい現実

ミドルシニア専門の転職コンサルタントは「早期退職者募集に応募して辞めた後に、再就職先を探している人は多いが、年収500万円で決まれば御の字だ。前職と同程度の1000万円以上で決まる人は半導体技術者や国際法務に長けた高スキルの一部の人に限られる。一般的な事務系出身者では500万~600万円の年収を希望してもなかなか決まらず、何十社と落ち続けている人はザラにいる」と厳しい現状を語る。

こうした現状に早期退職者の募集に寛容といわれる労働組合も危機感を募らせている。製造業系の産業別労働組合の幹部は「リストラした社員を民間の再就職支援サービス会社に支援を依頼しても、なかなか再就職先が見つからないという声も多い。リストラされた人の雇用をどう支援していくのか、労働組合としても真剣に考えていく必要がある」と指摘する。

人手不足だからなんとかなると、目の前の退職割増金に目がくらんで応募しても、その後の雇用や生活は決して保障されない。残りの十数年の職業人生や老後の生活をどうしていくのか、自分でしっかりと考えた上で選択してほしい。

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