反すうに使われるリソースを減らす

ほかにも計算やパズルなど、集中力が求められることに取り組んでいるときは、それに対処するためにワーキングメモリが使われます。

鈴木裕介『頭の中のひとりごとを消す方法』(池田書店)
鈴木裕介『頭の中のひとりごとを消す方法』(池田書店)

そうすると、反すうに使われるリソースが少なくなり、自然に反すうが減るのです。

逆に、とくに意識を向けるべき作業がなく、脳のリソースが余っているときは、過去の出来事や未解決の問題について考えがめぐりやすくなり、反すうが起こりやすくなります(※4)

ちょっとした片づけをする、領収書の整理をするといった「軽い作業」はまさにこのワーキングメモリを使わせて、反すうが生じる余地を減らすためのものです。

心身が疲弊するほど重たい作業をする必要はありません。

「あっ、時間が余って、何か悪いことを考えてしまいそう」
「あっ、反すうし始めちゃっている」

と思ったら、何か無心で取り組める軽い作業をやってみてください。

※4 Philippot, P., & Brutoux, F. (2008). Inducing rumination versus distraction: The differential effects of two cognitive processing styles on depression. Behaviour Research and Therapy, 46(3), 224-232.

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