健康維持に役立つフルーツとは何か。糖尿病専門医の牧田善二さんは「果物は総じて糖質が多く推奨しにくい。一方で、糖質量は100グラムあたり9.6グラムとかなり少なく、食物繊維やビタミンC、亜鉛など健康に良い栄養素がたくさん含まれている果物がある」という――。
※本稿は、牧田善二『すごく使える栄養学テクニック』(日本実業出版)の一部を再編集したものです。
「目の疲れにはブルーベリーが効く」は本当か
「ブルーベリーが目に良い」といわれるようになったきっかけを知っていますか?
最初にブルーベリーと視力の関係が注目されたのは、イギリス軍のパイロットが、ものが見えにくいはずの薄暗い状況でも「良く見えた」と証言したことがきっかけでした。彼について調査してみると、好物のブルーベリージャムをたくさん食べていたことがわかったのです。
その後、ブルーベリーが視力にもたらす効果が各国で研究されていきました。
それだけではブルーベリーと視力の関係はデマのようですが、実際、ブルーベリーに多く含まれるアントシアニン(ポリフェノールの1種)には、眼精疲労を回復する効果が期待できます。クランベリー、カシス、プルーンなども同様に、アントシアニンが多く含まれています。
アントシアニンが「目に良い」といわれるのは、「ロドプシン」というタンパク質の再合成を助けるからです。目の網膜にあるロドプシンは、視覚情報の伝達など、ものを見るときに重要な役割を果たします。
ロドプシンは使われてもまた再合成されますが、加齢などでその能力は低下していきます。
そのため、年齢を重ねると、「目がしょぼしょぼする」「ピントを合わせにくい」といった症状が出るのです。

