第三次世界大戦を避けるために必要なこと

【細谷】あるいは時間軸に関してもそうです。ウクライナ戦争を考える際にも、報道で扱う際には目の前で起きていること、新しい局面にばかり気を取られがちですが、時間的に相対化して考えることで見えてくるものがあります。その一つの試みが拙著『危機の三十年』であり、私たちは、国際社会は何を間違えたのかを改めて学ぶ必要があります。

細谷雄一『危機の三十年 冷戦後秩序はなぜ崩壊したか』(新潮選書)
細谷雄一『危機の三十年 冷戦後秩序はなぜ崩壊したか』(新潮選書)

冷戦後の30年の歴史の中に、2022年のプーチンによるウクライナ侵略を埋め込むことで初めて見えてくることがある。この先、第三次世界大戦に至らぬために何が必要なのかを考えなければなりません。そのためにも『危機の三十年』のような本を日本語で書いて、日本の一般読者の人に読んでもらうことに、強い使命感を感じています。

日本は民主主義国であり、国民が正しく国際環境を捉え、国際政治の潮流を認識することが、日本政府の外交・安全保障政策につながります。そのために国際政治学者ができることをしなければと考えています。

――「ママ戦争止めてくるわ」派の人たちも、国際社会の不安定化を感じていることは確かなのではないかと。

【細谷】ぜひそうした方々にも私の本を読んでいただき、その不安の原因や、第三次世界大戦を避けるために必要なことを知ってもらいたいですね。

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