欧米諸国では「長く働く」が人生設計の前提に
【大橋】でも……、本当にそんなに長生きしますかね。
【橘】平均寿命というのはゼロ歳からの平均ですから、若いときに亡くなった人たちがそれを押し下げます。
日本人の平均寿命は男が81歳、女が87歳ですが、60歳まで生きると、平均寿命は男が84歳、女が89歳です。70歳、80歳まで生きれば、余命はさらに延びます。そう考えれば、大橋さんが100歳まで生きる可能性は十分にあります。
90代になって貯金が枯渇し、おまけに年金制度が破綻したら、いったいどうやって生きていけばいいのでしょうか。これが超高齢社会を生きる日本人の根源的な不安です。
【大橋】考えたくもないですね……。
年齢別の平均寿命
・60歳まで生きた人 男性:約83.7歳 女性:約88.6歳
・70歳まで生きた人 男性:約85.7歳 女性:約90.0歳
・80歳まで生きた人 男性:約88.9歳 女性:約91.8歳
※平均なのでこれ以上長く生きる可能性も十分ある
※出典:厚生労働省「令和5年簡易生命表」
【橘】これにはシンプルな解決方法があります。それがフリーエージェントになって定年後も働くことなのです。
60歳の定年後も、専門性を活かして年収300万円の仕事があるとすれば、70歳までの10年で3000万円、80歳まで20年働けば6000万円も生涯収入が増えます。
老後問題というのは「老後が長すぎる」という問題なのですから、生涯現役なら「問題」そのものがなくなってしまいます。
実際、定年のないアメリカやイギリスをはじめとして、欧米諸国ではすでに「長く働く」ことが人生設計の前提になってきています。
【大橋】年収が少なくても、働き続けることが大切ってことですか……。
【橘】はい。そういうことです。



