資本主義・市場経済の「近道」とは
【大橋】すごく頭がいい人は豊かな生活を送れるが、そうでない人は、苦しい生活に追いやられるということですか。
【橘】この例は極端ですが、わかりやすく言うなら、バカはお金持ちになれないということです。
【大橋】……。バカですか……。
【橘】現代では、情報はオープンになっているため、誰でも情報を入手することができます。そのような世界では、必要な情報を的確に入手し、それを活用する知識がある人は、いくらでもお金持ちへ「近道」ができます。
それができない人、すなわちバカな人は、ひたすら回り道をするほかありません(図表1)。それが、私たちの生きている知識社会であり、資本主義・市場経済のルールです。
しかし、それを親や学校の先生が教えてくれるわけではありません。
【大橋】お金持ちになる方法なんて、いろんな人がいろんなことを言うので何が正しいかわからないですし、そもそも、本を読んで難しい言葉が出てくると、「無理だ」「面倒くさそう」ってなってしまいます……。
「無理ゲー社会」になりつつある
【橘】いままでは、それでもよかったかもしれません。なぜなら勉強をして大学に入り、そこそこの会社に就職して、こつこつ働いて定年まで勤めあげれば「ふつうの生活」が手に入った時代でした。
しかし、いまは知識社会が高度化しています。
それによって何が起きているかというと、正しい情報を的確に入手してそれを使わないと、頭の良い人たちにお金を簡単に吸い取られてしまいます。
これからは、普通にやっていては働いても働いても、生活がラクにならないということです。つまり日本も、先ほどのシリコンバレーの例のようなクリアできない「無理ゲー(※)」になりつつあるのです。
※クリアできないゲームのこと
【大橋】お先真っ暗ですね……。
【橘】少し厳しいことを言いましたが、大橋さんには大きなアドバンテージもあります。
【大橋】僕にアドバンテージなんてあるんでしょうか……?
【橘】あります。それは日本に生まれたということです。

