資産1億円を持つ人は意外と多い

【橘】じゃあ、お金持ちになる方法についてお話ししましょう。

【大橋】そもそも僕でもお金持ちになれるんですかね?

【橘】はい。お金持ちの定義にもよりますが、資産1億円をお金持ちと定義するなら、ほとんどの人がなれます。

【大橋】え、ほとんどの人が1億円の資産を持てるんですか?

どうして、そう言えるのでしょう?

【橘】単純な計算をしてみましょう。会社員の生涯年収の平均が2~3億と言われています。共働きであれば、5億円です。

5億円のうち15%を貯蓄に回し、年率3%で運用すれば、軽々と1億円を超えます。

実際、アメリカのミリオネアを概算すると、なんと5世帯に1世帯はミリオネアです。日本でも20世帯に1世帯がミリオネアです。つまり、1億円持っている人は意外と多いのです。

これも『となりの億万長者』の中で述べられていることですが、先進国で平均的な収入があれば、理屈のうえではほとんどの人が資産1億円のお金持ちになれるということを意味しています。

1万円札の札束
写真=iStock.com/loveshiba
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【大橋】夢がありますね……。

【橘】これは、ある意味、残酷な真実とも言えます。

【大橋】え、どうしてそれが残酷な真実なのでしょう?

【橘】欧米や日本のようなゆたかな社会では、特別な才能などなくても、やり方を間違えなければ、誰でも億万長者になって経済的自由というゴールに到達できます。

つまり、大橋さんが、もしお金持ちになれないのであれば、それは国のせいでも、親のせいでもなく、自己責任となるからです。

【大橋】自己責任……。

でも、バカはお金持ちになれない

【大橋】でも先生、実際問題、お金持ちになってない人がたくさんいますよね。

お金持ちになる人とそうでない人の違いはなんでしょう?

【橘】前提としておさえておきたいのは、わたしたちが住む世界が知識社会だということです。

【大橋】知識社会ですか……。

【橘】知識社会というのは知識がある人が報酬を受けられる。そうでない人は報酬を得られない。ということです。

少し極端な例ですが、アメリカのIT企業が集まるシリコンバレーという場所では、世界中から優秀な頭脳が集まり、富裕層が多く住みます。

ところが州の住宅規制がきびしく、アパートや高層マンションを建てることができないため、少ない住宅に借り手が殺到して家賃がどんどん上がっています。

その結果、公立学校の教師とか市役所の職員など、日本なら「安定した仕事」とされる人たちが家賃を払えなくなり、トレーラーハウスを買って「ホームレス」にならざるを得なくなっています。