「推し活」。この言葉が流行語大賞にノミネートされたのは、2021年のこと。「推し」は生活を彩るポジティブな言葉として広まった――はずだった。「推し」とは何か。取材をはじめた加山竜司さんは、違和感に突き当たる。

「事前に知っていた知識と当事者の考え方とがあまりにかけ離れていたのです」

加山竜司
漫画ジャーナリスト、ライター。1976年、静岡県生まれ。編集プロダクション勤務を経て、2005年にフリーランスに転身。『このマンガがすごい!』(宝島社)をはじめとしたメディアで、漫画家へのインタビュー記事を多数執筆している。

アイドルに2000万円以上を使う。VTuberを月100時間も視聴する……。本書は、一線を越えた推し活当事者たちのルポルタージュである。

(インタビュー・文=山川 徹 撮影=門間新弥)
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