「ビフォー→転機→アフター」で説明
「ストーリー」の構成は次のとおりです。
1 ビフォー:困っていた状況や悩んでいた自分
2 転機:転機となった出来事や出会い、そこから得た気づき
3 アフター:改善した状況やできるようになった自分
この構成に沿って「過去の経験」を説明すると、次のようになります。
「ストーリー」の型を使って「過去の経験」を説明した例
【ビフォー】営業の現場では「部門間の壁」に何度か直面することがありました。お客様からの要望を持ち帰っても、技術部門からは「それはできない」と一蹴されてしまう。大量の注文を受けても、製造部門からは「残業で対応しなければならなくなった」と渋い顔をされてしまう。そのような板挟みの状態に悩みました。
【転機】あるとき、技術部門とお客様との間に入って何度もやりとりをした案件で、お客様からいただいた感謝の言葉を技術部門に伝えたことがありました。技術部門の同僚からも「間に入ってくれて助かったよ。こちらこそありがとう」と言われたことがきっかけで、自分の役割は「橋渡し」なのだと気づきました。
【アフター】それ以来、双方の立場を理解し、人と人をつなぐ仕事にやりがいを感じられるようになりました。
「武勇伝」になってはいけない
このようにストーリーで語られると、情景が目に浮かびませんか。あなたの想いを裏づける出来事が詳細に語られることで、今のあなたがなぜその仕事や活動をしているのかがより伝わるようになります。そして、ストーリーには感情を動かす力があります。あなたの想いに共感した人から、応援を受けられるようになるのです。
「ストーリー」を語るとき、一点だけ気をつけたいことがあります。それは「武勇伝」になってしまわないようにすることです。
「営業時代には、技術や製造の人たちとよくぶつかったものです。大喧嘩したこともありましたが、今となってはいい思い出です」のように「ビフォー」だけを笑い話のようにして語ったり、「転機」から得た気づきや学びが抜けたりしていると、ただの「武勇伝」になってしまうので、気をつけましょう。


