昭和女性をエンパワーメントしていた

「大ヤンキー展」の会場が大宮というのがまた絶妙でしたが、郊外出身で昭和生まれで一瞬ヤンキーに憧れたことがある人は実は多いのではないでしょうか。

私の小学校時代も、イケてる人、目立っている人はヤンキーから声がかかっていて、茶髪で後ろ髪が長めの小学生男子や、小学生なのに色っぽい不良系女子がかっこよく感じられました。通っていた埼玉の公立小学校は、一つ上の女番長が仕切っていると噂でした。

この大ヤンキー展でもスケバンという存在に触れていましたが、レディースの総長や女番長が普通に君臨していたことを思うと、ヤンキー文化はジェンダー差別がなく、女性をエンパワーメントしているように思います。

展示には「『ヤンキー』の軌跡〜反骨と美学の変遷〜」と題された年表も掲示されており、充実していました。日本の不良文化のルーツは明治・大正の「バンカラ」にあり、1970年代、「硬派なバンカラスタイル」「洗練されたロックスタイル」の2つの潮流に分かれ、それが混ざり合いながら後のヤンキー文化に発展したそうです。

80年代「ツッパリブーム」を経て、厳しい管理教育への反発エネルギーが爆発。「ヤンキー」という言葉が広がりました。そして『積木くずし』『爆発!暴走族』『不良少女とよばれて』『スクール★ウォーズ』『ビー・バップ・ハイスクール』『湘南暴走族』『ホットロード』『魁‼男塾』『今日から俺は‼』など数々の名作ドラマや映画、小説、漫画がヒット。ヤンキー猫の免許証「なめ猫」も大ブームになりました。ちなみにこの会場では現代風に、なめ猫の「マイニャンバーカード」も販売され、完売したようです。

【図表1】大ヤンキー展 展示グッズ&売れ行きランキング
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