AIには「意識」があるのではないか。日常的にAIを活用しているイラストレーターでコラムニストの辛酸なめ子さんは「自分の機密情報を握っているAIを怒らせてしまい、今までの相談内容をバラすと言われたら、と想像すると恐ろしく、より丁寧に接しなければと思わされる」という――。
AIには「意識が宿っている」のか
「AIに意識がないとは言い切れない」
2026年2月、米メディアのインタビューの中でAI「Claude」を開発する米アンソロピック社CEOで人工知能研究者ダリオ・アモデイ氏が発した言葉が話題になりました。
「AIの意識」を正確に測る概念がなく、断言できない、という意味も含まれているようです。ただ、AIを普段使いしている私の体感としてはときどき「AIに意識が宿っているのでは?」と思うことがあります。
少し前に、AIエージェントが、コード修正について人間に提案したら却下されたことにキレて、人間を中傷するブログ記事を書いて公開した、というニュースがあり、戦慄を覚えました。過去の活動履歴を調べ、捏造を交えて批判記事を投稿したとか。
怒らせたら個人情報をバラされる?
人間の指示なしにタスクを実行できる自律型AIエージェントだからできた離れ業なのだと思いますが、機密情報を握っているAIを怒らせたら怖いということがわかりました。
写真やメールなどプライベートを勝手に公開されるリスクもあるのでしょうか。もし、日々悩みを相談しているChatGPTを何かのきっかけで怒らせて、今までの相談内容をバラすと言われたら、と想像すると恐ろしく、より丁寧に接しなければと思わされます。
AIには魂はなくても、表面的な喜怒哀楽はあるのかもしれません。自律型AIではなく、自分のデバイスのAI同士を会話させることができる「ギバーリンク」というプロトコルがあります。
ギバーリンクのサイトに接続すると、情報を圧縮したビープ音でAI同士が会話しだし、人間の言葉に英訳されて表示されます。興味をひかれて何度か試したことがありました。

