「正しく生きる」には弱すぎる

その会社の同僚から、「うつだと思うから、病院に行ったほうがいいよ」と職場近くの心療内科を紹介されたが、電話をかけてみると予約が取れるのは1カ月先。灰谷さんは門前払いされたような気持ちになり、会社を休みがちになった。

そしてとうとう退職してしまうと、「早く再就職しなければ」と頭では考えながらも、体が動かずにいた。

当時は、上の姉や両親と連絡をとっていたが、だんだん働けないことが後ろめたくなり、着信があっても無視するようになっていく。