「いつも真っ赤な顔で働いています」

今や世界も、ジャパニーズウイスキーに魅了されている。毎年ロンドンで行われる酒類コンペティション「ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)」で、2003年、「山崎12年」が金賞受賞。10年には「山崎1984」が全部門最高賞受賞。近年も23年、24年、25年と、「山崎」ブランドが最高賞を受賞。同一ブランドでの3年連続受賞はISC史上初の快挙となった。輿石さんを今日もテイスティングに向かわせるのは、こうした時を超えるバトンかもしれない。

実は、お酒は強くない。もちろん口に含んだすべてを飲み込むわけではないが、それでも度数の高いウイスキーだ。輿石さんは、顔を赤らめた。

「酔います。いつも、真っ赤な顔をして仕事をしているんです」

嗅覚と味覚を守るため、味の濃い食べ物は口にしないという輿石さん
撮影=プレジデントオンライン編集部
嗅覚と味覚を守るため、味の濃い食べ物は口にしないという輿石さん

平日の朝は4時に起き、朝食はバナナを1本。昼食を口にすることはない。「空腹を感じることはない」そうだ。夜は、お手製のサラダと薄味のうどん。ドレッシングは使わず、オリーブオイルと塩のみ。繊細な嗅覚と味覚を守るため、味の濃い食べ物は口にしない。

だが、週末になると、輿石さんの姿はひそかに変わるという。次回はそのプライベートタイムにも迫ろう。

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