1日の始まりから仕事に集中するにはどうすればいいか。資産10億円を築いた実業家で投資YouTuberの上岡正明さんは「仕事の取りかかりを早くしたいなら、前日の作業をあえて中途半端に終わらせるほうがいい」という――。

※本稿は、上岡正明『人生が劇的に変わる 「1分」の使い方』(朝日新聞出版)の一部を再編集したものです。

時計とパソコンで作業する人
写真=iStock.com/years
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「まずやること」を確認する人は仕事が遅い

取りかかりが遅い人は、まずタスク管理から始めがちです。今日は何をやるか、何から手をつけて、どんな順番で進めていくか。タスク管理ツールなどを駆使して、細かく検討していきます。

しかし、タスク管理は「準備」にすぎません。準備ばかりして、本当にやるべきことに手をつけないのは、厳しくいえば「やった気になっているだけ」です。作業から逃げていては、時間を浪費するだけです。

私がいつも心がけているのは、「いきなり作業に入る」ことです。朝9時にデスクについたら、その瞬間からフルスロットル。前日の作業の続きから、次から次へと片づけていきます。

止まらない、考えない、やった気にならない――。

仕事でも、勉強でも、時間をかけることが大事なのではありません。どれだけ早くスイッチを入れ、没入することができるか。そのスピードと深さこそが、パフォーマンスを決定づけます。

面倒くさいことも、やってみたら意外とイケる

「いきなりフルスロットルなんて、私にはできない」という人も、だまされたと思って、とりあえず1分だけ手をつけてみてください。多くの人は、「やる気がないから始められない」と口にします。しかし、真実は逆です。やる気というのは、やり始めないと生まれないのです。

上岡正明『人生が劇的に変わる 「1分」の使い方』(朝日新聞出版)
上岡正明『人生が劇的に変わる 「1分」の使い方』(朝日新聞出版)

ドイツの精神科医、エミール・クレペリンが提唱した「作業興奮」をご存じでしょうか? やる気がない状態でも作業を始めると、あとからやる気が高まってくるという現象です。

思い出してみてください。仕事も、勉強も、運動も、始める前は面倒でしかたないのに、いざやり始めてみると没頭できた経験はないでしょうか。それこそが、作業興奮の力です。

脳には、やる気のもととなるドーパミンという脳内物質を放出する「側坐核」という場所があります。しかし側坐核は、行動して刺激を与えなければ、ドーパミンを放出してくれません。