「推し」こそが最高の指導者

第二の理解を得る

そこで、このモデルで説明がつくほかの何かを探します。

憧れの存在であり、なおかつその人物は「教えてあげよう」「育ててやろう」という教育思想がない人に使われる表現。

私にはピッタリ当てはまる、いまの時代ならではのあの言葉が浮かびました。

「推し」

「推し」とは、人に勧めたいほど気に入っている人や物、応援したい人や物を指す言葉です。おもに、アイドルや俳優などに対して使われます。

ライブで盛り上がる人たち
写真=iStock.com/bernardbodo
※写真はイメージです

たとえば、あなたに推しのスポーツ選手がいたとしたら、間違いなくその人物に憧れを持っているはずです。一方で、その選手は「推し」てくれることに感謝こそすれ、まさかあなたを教育しようなどとは思わないでしょう。

私は、このテーマを最終的にこう理解しました。

(Z世代が求める上司世代の人物)=(推しになれる人物)

上司世代に求められることは、Z世代から応援される存在になることです。上司世代がZ世代を応援することは当然として、じつはその逆も必要なのです。

そう考えると、今回の3冊の本の中で「援」という字が頻繁に使われていたことや、一緒に戦ってくれることがとても重要であることに納得できます。

繰り返しになりますが、私はまさに上司世代であり、教育従事者でもあります。今回の言語化は、私にとってじつに奥深く、たくさんの気づきと戒めを得る機会になりました。

上司世代には、「諦めてしまっている人」がたくさんいます。

しかし、その上司世代があらためてスタートラインに立ち、挑戦と失敗を繰り返す姿を見せ、応援してもらうことこそ、Z世代を戦力にするもっとも重要なことではないかと思います(私も頑張ります)。

「教育とは、憧れである」

そういえば、こんな言葉を思い出しました。

「教育とは、憧れである」

深沢真太郎『本当に頭がよくなる シン・理解力 具体と抽象で鍛える数学的・言語化トレーニング』(実務教育出版)
深沢真太郎『本当に頭がよくなる シン・理解力 具体と抽象で鍛える数学的・言語化トレーニング』(実務教育出版)

今回の言語化を行うずっと前に聞いた言葉です。

正直そのときは、しっくりくる感覚もありつつ、腑に落ちない感覚と半々でした。一方で、「名言の香り」を感じました。しかしいまとなれば、これは私にとっては名言だとはっきり言えます。

今回は「Z世代」を演習問題のテーマとしましたが、ぜひ別のテーマでも実践してみてください。たとえば、いま興味があること、実際に悩んでいることをテーマにして、関連書籍を3冊以上読み込んで実践してみると面白いと思います。

たくさんの気づきを得る機会になれば嬉しいです。

【関連記事】
仕事のデキない人ほどこの髪形をしている…相手から全く信頼されない「ビジネスで一発アウト」ヘアスタイル3選
謝罪も、論破もいらない…金銭を要求してくるカスハラ客を一発で黙らせる"ひらがな二文字の切り返し"
「出光は社員を1人もクビにしない」経営難でも1000人以上を雇い続けた出光佐三の不動の"経営哲学"
だから日本人の「百貨店離れ」が進んでいる…三越伊勢丹HD元社長がルイ・ヴィトンを絶対に入れなかった理由
「本当のお金持ち」はポルシェやフェラーリには乗っていない…FPが実際に目にした「富裕層のクルマ」の真実