炎上の典型パターンだったチョコプラの発言
芸能人や政治家、大物財界人など、著名人の不祥事があるたび、謝罪会見を求める声が上がります。しかし謝罪会見をしたらしたで、さらなる批判を集めて大炎上するケースもあり、いったいどうしたら良いのでしょうか。謝罪という危機対応においては、戦略がカギとなります。
地上波レギュラー番組を多数抱え、自身のYouTube登録者も約250万人という大人気お笑いコンビ、チョコレートプラネット・松尾駿さんが、SNS利用について発言したことで炎上しました。SNSの攻撃性への批判という意味で「素人はSNSをやるな」という発言が注目され、それがネットニュースで伝播するという、典型的なネット炎上パターンとなったのです。
その「素人」発言自体、主旨はあくまで悪質な中傷などへの批判なのですが、こうした本意は届かなくなるのがネット炎上です。だいたいの炎上事件は本来の主旨とは異なるメッセージに変換され、それが伝播する過程でさらに情報がゆがみ、元となった番組や発言を聞いていない圧倒的多数の人が批判をし始めるのが炎上構造です。
二人で坊主頭は悪手だった
チョコレートプラネットさんは、「素人」発言動画の1週間後、今度は「皆様へ」と題して「お騒がせして申し訳ありませんでした」と謝罪する動画を公開しました。この動画は現時点で再生回数が250万回と注目を集めました。
発言をした松尾さんは気持ちを引き締めるためと言って髪の毛を刈りますが、元から坊主頭のため、いまいちよく変化がわかりません。さらに相方の長田さんも自分の頭を刈り、二人そろって反省の意を表する内容となっています。
これがまたまたネットニュースになり、拡散していったのですが、果たして良かったのでしょうか。反省動画では、「松尾さんが含み笑いしているように見える」とか、そもそもコント仕立ての演出は「反省などしていないのでは」という、批判の声も上がっています。
筆者は、この謝罪動画は悪い方向に注目を増強したという意味で悪手だったと思います。炎上過程では通常のコミュニケーションは成り立ちません。誤解が誤解を生み、言ってもいないデマ、フェイクが飛び交います。250万回再生という注目を浴びてしまったことは、事態鎮静化の逆に向かいかねないと考えています。

