返礼品+ポイントで“実質黒字”
「納税」という言葉には、いいイメージはありませんが、「納税の唯一の楽しみ」と言っても過言ではないのが「ふるさと納税」。みなさんはふるさと納税はどのような方法で行っていますか。ふるさと納税には、ふるさと納税専用の便利なポータルサイトが沢山あります。各ポータルサイトで付与される「ポイント」を楽しみにしている方も少なくないのではないでしょうか。貯まったポイントを使って普段の買い物をすることもできるので、さらに家計の助けになりますね。
しかし、2025年10月から、この状況が大きく変わります。総務省はふるさと納税におけるポイント付与禁止の方針を打ち出しました。え! ポイントがなくなるの? もうお得じゃないの? と戸惑っている方も多いようです。今回はふるさと納税ポイント付与禁止の影響について解説します。
ふるさと納税は、自治体に寄附すると、寄附金控除を受けることができ、寄附のお礼としてその土地の特産品や旅行券などの返礼品がもらえる制度。お米やお肉、フルーツをはじめ、その土地の工場で作られた家電や日用品も返礼品としていただくことができます。控除を受けることができる金額には各自の所得に応じた上限がありますが、寄附したお金のうち2000円を差し引いた金額が住民税・所得税の控除を受けることができます。上限以内の寄附であれば、自己負担2000円で返礼品が貰えるという、納税者にとってとても嬉しい制度です。
また、納税者にとってさらなるメリットだったのが、ふるさと納税ポータルサイト上で付与されるポイントです。ふるさと納税を行う際に利用するふるさと納税ポータルサイトでは、寄附金額等に応じてサイト独自のポイントが付与され(※ポイント付与を行っていないサイトもある)、自己負担2000円を上回るポイントが貰えることもありました。
例えば、楽天ふるさと納税では、楽天市場の買い物と同様の買い回りキャンペーンを活用すれば、寄附額の10%といった金額が楽天ポイントとして戻ってくることもあります。ふるなびでは現在なんと最大100%分のふるなびコイン(ポイント同等)がもらえるキャンペーンを行っています。(2025年9月11日現在)
還元されたポイントは普段の買い物に利用
こうしたポイントは日用品・食料品の購入に使えるため、実質的な生活費の節約につながります。わが家でも、毎年ふるさと納税の寄附はポイントの還元率が上がるように、他の買い物と併せて工夫しながら行っていました。返礼品でビールやお肉、フルーツなどをいただきながら、還元されたポイントは普段の買い物に利用できるので、家計に大きな助けになっています。
すっかりおなじみになったというイメージの「ふるさと納税」ですが、実は、2025年現在、最新の統計でもその利用率は日本全国で18.5%。国民の8割の人がまだ利用していないのです。そして、このふるさと納税に対するポイント付与が2025年10月から禁止されることになりました。迷っている暇はありません。ポイント還元のラストチャンスです。9月30日までに、最後のポイントが付く各ポータルサイトを通してふるさと納税を申請することをおすすめします。

