経営者として難しい判断を迫られたとき、どうすればベストな決断を下すことができるのか。テルモ社長の佐藤慎次郎氏は、とことん考える“熟考タイプ”。最初の直観力はなく、葛藤する中で、「ここは進んじゃいけないとか、ここは頑張っていけという声が聞こえてくる感じがする」という。そして、自身の経営スタイルとしては、「俯瞰的にビジネスを見る」ことをあげる。コンサルタントとしての経験を生かして、「ワイガヤ」的にみんなを集めて、自分でファシリテーションを行い、次第に答えを導いていくのが好きという。2024年3月に退任する佐藤社長。前編では、この7年間の社長業と、これまでのビジネス人生を振り返り、どのようにして独自の仕事スタイルが築かれていったのかを熱く語る。
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