ソフトウエアの品質はユーザーの満足度に直結します。しかし、「バグ」や「欠陥」はどの開発プロセスにも潜むリスク。ではどうすれば、これらの問題を減少させ、高品質なソフトウエアを提供することができるのでしょうか? 本記事では、開発プロジェクトの成否を決定づけるテスト戦略のルールを解説します。
単体テスト→結合テスト→ユーザーテストが基本の流れ
プロダクトを作り終えたとしても、致命的なバグやエラーがあったり想定通りに動かなかったりと品質に重大な欠陥がある状態では、完成とは言えません。テストは、品質保証のために行う大切な工程です。テスト次第でプロジェクトの成否が決まると言ってもいいでしょう。
テストには複数の段階があります。まず行われるのは、単体テストです。システム開発では基本的に、システム全体を複数のパーツに分け、エンジニアで手分けしてパーツごとに開発を進めます。単体テストでは、「チームAが作ったパーツaはしっかり動くか」「チームBが作ったパーツbは……」というように、個々のパーツが期待通りに動作するかをまず確認します。
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(構成=奥地維也 図版作成=大橋昭一 撮影=石橋素幸)

