日本三大財閥の中で、最初に名前があがる三菱を一代で築いたのは、岩崎弥太郎。土佐の極貧武士の出だった弥太郎は、たとえ金勘定自体が下衆なものと言われても、いいと思ったものは何でも取り上げた。現代のビジネス界も、その商才と決断力に学ぶものは大きい。
参勤交代を見て、徳川の終焉を確信
三菱財閥の創設者、岩崎弥太郎は土佐藩の地下浪人という身分の非常に低い武士でした。
上級武士から屈辱的な差別を受け、農民からも蔑まれるほど貧しかった弥太郎は、明治維新の数年前に知人から岩崎という苗字を買いました。苗字すらも持っていなかったのです。
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(構成=嶺竜一)


