仕事で集中したいときは、どんなことに注意すべきか。管理栄養士の森由香子さんは「集中するためにエナジードリンクを飲む人がいるが、飲み方によってはむしろ疲労感を高めてしまい集中力を奪う恐れがある。集中力を高めたければ、軽い運動をしたほうが効果的だ」という――。(第3回)
※本稿は、森由香子『疲れない人の上手な食べ方』(青春新書プレイブックス)の一部を再編集したものです。
アルコールと肉加工食品の組み合わせは要注意
一日の疲れを癒すため、ストレス発散のため、毎晩晩酌を楽しんでいる方も多いと思います。もちろん、それ自体は悪いことではありません。問題は、晩酌で何をどれくらい摂取するか、ということです。
人気の晩酌メニューのひとつが、生ビール、ワインなどのアルコールと、生ハム、ソーセージ、サラミ、ジャーキー、パストラミなどの肉加工品との組み合わせではないでしょうか。確かに、この組み合わせはとてもおいしく、味の面では最高です。しかし、おいしいからといって、この組み合わせで晩酌を続けていると、つい食べすぎ・飲みすぎになりがちです。
そして、知らず知らずのうちに胃腸、肝臓、腎臓が酷使され、気づいたときにはすっかり疲れやすい体になっていた……なんていうことになりかねません。
まず、胃と肝臓が疲れてしまいます。胃腸の調子が悪くなれば消化不良を起こし、疲労回復に役立つ栄養素を含む食品の消化吸収がうまくいかなくなります。その結果、体の中に大事な栄養素が取り込まれなくなってしまいます。
肝臓の調子が悪くなれば、糖質、脂質、たんぱく質の代謝がうまくいかなくなります。エネルギー不足やビタミン類、ミネラル類の不足から、体に必要な栄養素が全身に行き渡らなくなり、その結果、疲れやすい体になってしまいます。アルコールの飲みすぎが脂肪肝を招き、ひいては全身の倦怠感を引き起こすことは、改めて言うまでもないでしょう。

