会社に悪影響を与えてしまう社長には、どんな特徴があるのか。LINE執行役員などを務め、個人投資家でもある田端信太郎さんは「過度に自分の趣味を社員に共有したがる社長には要注意だ。サウナブームに乗って社内サウナを作る社長もいるが、趣味と仕事が切り離せていないため、社員を混乱させるだけだ」という――。(第2回)
※本稿は、田端信太郎『株で儲けたきゃ「社長」を見ろ! いちばん大切なのに誰も教えてくれない投資の王道』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。
「会社の文化」を決めているのは誰か
創業メンバーや共同創業者といった重要なナンバー2、ナンバー3の幹部が会社を離れると、「会社のビジョンや文化が歪んでしまうのでは?」という心配もある。しかし、実際にはそれほど大きな変化は起こらない。
会社の文化や方向性を本当に決めているのは、あくまでも「ナンバーワン=創業オーナー社長」だからだ。リーダーが変わらない限り、会社のDNAが大きく変わることはまずない。むしろ、ナンバー2やナンバー3が抜けることによって、ナンバーワンである社長の組織への影響力や浸透度が強大になるケースが多い。
というのも、創業初期は仲間内でやっているため、一応の序列があるとは言え、ナンバー2やナンバー3の発言や意見にもそれなりの重みがある。社長にとっては、創業メンバーに遠慮して、自分が本当にやりたいことを完全には実行できない側面もある。
皮肉なことに、会社がある程度まで成長した結果として、創業メンバーが抜けた後、ナンバーワンである社長の考えや価値観が色濃く出るようになり、会社の文化やビジョンがより一層、明確になったりするものだ。
社長からすれば「やっと自分の好きなようにできる」状態になり、創業メンバーの離脱がきっかけとなり、むしろ会社の成長がさらに加速することも珍しくない。ナンバー2やナンバー3が抜けるのは表面的にはマイナスに見えるかもしれないが、実際には会社が次のフェーズへ進むための良い機会になりえるのだ。

