社長同士の「異様なライバル意識」

社長たちというのは蛮族である。つまり社長同士は、一般社員からは見えないが、お互いに強い強いライバル意識を持っている。そのため、企業の重要な決定が、実は「ライバルに負けたくない」「アイツがやったならうちもやる」という、極めて個人的な感情や対抗意識からなされることも少なくない。

分かりやすい例を挙げるなら、プロ野球チームの保有だ。ソフトバンクグループ株式会社の孫正義さん(会長兼社長)が福岡ダイエーホークスを買収すれば、楽天の三木谷浩史さんも東北楽天ゴールデンイーグルスを設立する。その後、DeNA(株式会社ディー・エヌ・エー)の南場智子なんばともこさん(会長)も横浜ベイスターズを買収した。

シリコンバレーのソフトバンク本社
写真=iStock.com/Sundry Photography
※写真はイメージです

金融業界でも同様の例がある。SBIホールディングスの北尾さんが住友信託銀行(当時)と組んでネット銀行を作ったら、その後すぐにGMOの熊谷さんがあおぞら銀行と組んでGMOあおぞらネット銀行を作った。