「課長はまずいと思わなければならない」と私が警告するのは、この先に待っているのが組織の崩壊だからである。民主的で平等主義の会社ほど、できない社員にやさしい組織はない。有能な人もそうでない人も、分け隔てなく扱う。賞与・昇給の査定ではほんのわずかな差しかつけず、仕事ができる部下を引き下げ、ダメな部下を持ち上げて平均化してしまう。部下が遅刻しても、怠けて成績不良でも叱らない。有能な社員は、そんな会社にやる気を無くす。それはそうだ。社員はやってもやらなくても待遇に差はないのだから……。
そして、そのような会社は有能な社員が辞めていき、人材も育たず競争に負けて崩壊していく。
女性の部下から
「かわいい」と言われたら、
組織崩壊の
前兆だと思え!
(※『上司が「鬼」にならねば、部下は動かず 上司の鬼31則ノート』第15則(プレジデント社刊)より)