頭の中の「泥水」を排水すると自律神経が整う

【新習慣②】1日7分の「ジャーナリング」
書き出すことで集中力を高める

ジャーナリングは「書く瞑想」とも呼ばれ、マインドフルネスの手法の一つとして世界中のビジネスパーソンが実践しています。

その方法は、頭に思い浮かんだことをランダムに紙に書き出す……というものです。

書き出す内容には、何の制限も制約もなく、どんなことでも問題ありません。

「今週は忙しくて疲れたな」とか、「あの会議はムダだよな」、「あいつ、ムカつくよな」、「今朝の卵焼きは美味しかった」などなど……。

頭の中の「泥水」を排水するようなイメージで、思いつくまま、どんどん書き出していくと、自律神経が整う感覚を味わうことができます。

ジャーナリングには、次のような効果があるといわれています。

①自分の現状を客観視できる
②思考を整理できる
③新しいアイデアや考え方が見つかる
④ネガティブな感情をリセットできる
⑤集中力がアップする

ストレスというのは、吐き出せないことが一番の問題ですから、それを書き出すことによって、体外に排出するのがジャーナリングの本質です。

「愚痴」や「不満」を誰にも迷惑をかけずに吐き出すことで、気分をスッキリとさせることができます。

スマホのメモ機能を使うのではなく、紙に手書きすることがポイントです。

紙に書くという行動が、脳に刺激となって伝わります。

スマホはストレスの原因を引き起こすため、ジャーナリングには不向きです。

愚痴や不満を書いた紙は、誰にも見られないように注意する必要があります。

書き終わったら、素早く切り刻んでゴミ箱に捨てるか、専用のノートを作るなど、周囲の人に見られない工夫が大切です。

ジャーナリングを取り入れると、自分の考えや感情を言語化する習慣が身につき、血圧低下などの健康効果もあるといわれています。

無理して毎週やらなくても、月一回でもいい

【新習慣③】1日7分の「読書」
インプット量を増やして新たな学びを得る

読書を趣味や習慣にしている人であれば、「わずか7分では数ページしか読めない」と思うでしょう。

しかし、7分の時間があれば、情報のインプット量を増やして、新たな学びを得ることができます。

その方法には、次のようなものがあります。

①本の「はじめに」だけを読む
②「本の要約サイト」を閲覧する
③YouTubeなどの「本のまとめ動画」を1.5倍速で観る

普段、読書の習慣がない人でも、わずか7分だけ本に触れてみると、未知の情報に出会うことができます。

越川慎司『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)

購入して読んでいない本の「はじめに」に目を通したら、刺激を受けて、続きが読みたくなるかもしれません。

YouTubeの動画は10~20分程度のものが多いため、1.5倍くらいの速度で再生すれば、7分に収めることができます。

これらの新習慣は、休日の体調や気分に合わせて、どれを選んでもいいと思います。

無理して毎週やらなくても、月一回でも問題はありません。

実験のような気持ちであれこれとやってみて、自分が「意外といいな」と感じるものに当たれば、それが「内発的動機付け」となって、自然と継続することができます。

私の経験では、1日に複数のことを実行したり、同じことを継続的に行うよりも、異なることを繰り返し続けた方が、自分に合った方法を見つけやすく、習慣化しやすいように思います。

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