「職種限定募集」「総合職募集」のメリット・デメリットとは?
ところで、転職においても「総合職募集」はありますが、「総合職」にもメリットはあるのでしょうか。「職種限定募集」「総合職募集」それぞれのメリット・デメリットを解説していきます。
職種限定募集のメリット・デメリット
欧米では、職務を明確に定義して契約を結ぶジョブ型雇用が多いですが、日本のジョブ型雇用は、職務を限定するのではなく職種を限定した募集も多く、職種限定を含めてジョブ型雇用と呼んでいる企業もあります。就業においては具体的にどのような契約内容になっているのか、充分に確認することが求められます。
■職種限定募集のメリット
職種限定募集は特定の職種に限定した募集です。総合職募集と違い、希望する仕事に就けるメリットがあります。転職では多くの企業で職種を限定した募集が行われているため、新卒で総合職として入社したもののやりたい仕事に就けていいない場合、職種限定募集の企業へ転職をすることで、やりたいことが実践できモチベーション高く仕事ができるでしょう。
■職種限定募集のデメリット
職種限定募集は、原則として入社後は他の職種に異動になることはありません。つまり、転職先企業でキャリアアップが見込めない場合、違う仕事をやりたくなった場合でも、社内で異動が難しいケースもあります。その場合は、再び転職が必要になるかもしれません。年齢や勤続年数を加味して評価されやすい総合職募集とは違い、担当職務内で実績や成果を出せなければ、評価されづらい点もデメリットでしょう。とはいえ、結果が出せないと職種限定募集で採用されても、違う仕事に異動になることもあります。
総合職募集のメリット・デメリット
総合職募集は職種を限定せず入社後にさまざまな仕事を経験し、将来管理職や幹部候補として活躍することが期待されているケースもあります。
新卒採用では実務経験がありませんので、総合職募集が多く行われています。転職では、職種や部門を限定した技術系総合職、事務系総合職としてキャリアアップするケースもあります。
■総合職募集のメリット
さまざまな仕事を経験していくことで企業全体を把握することができ、管理職や幹部として活躍が期待できます。多様な業務を進める中で、自身の適性や強みを見いだせることも。終身雇用を前提としていることが多く、昇給や昇格では、年齢や勤続年数を重視する傾向があります。
■総合職募集のデメリット
ジョブローテーションが行われたり異動があったりすることで、スペシャリストとして仕事を極めることができないことがデメリットです。中途採用では職種別のスペシャリストを募集することが多いので、転職が難しくなる可能性があります。