偏差値に頼った選抜はもう限界に来ている

私は20歳で塾を創業したのですが、早い時期から偏差値ではなく「目には見えない潜在的な領域」を引き出すことを教育の柱にしてきました。

最近では、企業研修のお手伝いをする機会も増えましたが、その中で今、“採用した人財をどう配置すべきか”という人財のミスマッチが起きています。採用された側から見れば「こんな仕事をやるはずじゃなかった」ということになって、すごく問題になっていますね。私は、これまで企業が個人の特質を無視して、人財の偏差値だけを見て採用してきた結果、このようなことが起きていると思っています。

ルーペを使って人のアイコンが描かれた多数の木製キューブから赤いものをクローズアップする人
写真=iStock.com/Kenishirotie
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偏差値だけに頼った選抜方法はもう限界に来ている。卒業後の進路や研究内容、学生の才能など様々な要素を加味した総合的な選抜を行わなければ、有名大学でさえ淘汰される時代が訪れようとしています。企業もまさに同じフェーズに来ていると考えます。みんなが一つの価値に向かって、モノを作れば売れる、大量生産、大量消費の時代には偏差値も機能したかもしれませんが、今はそうではない。オリジナリティ、イノベーションが必要な時代です。