中途採用面接で、応募者のストレス耐性を見極めるにはどうしたらいいのか。キャリアカウンセラーの中谷充宏さんは「面接だけでは自社に必要なメンタルの強さは測りにくいが、これを感じ取るのに効果的な質問はある」という――。(第1回/全3回)
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※本稿は、中谷充宏『小さな会社の採用お金をかけなくてもここまでできる!』(秀和システム)の一部を再編集したものです。

応募者のメンタルの強さを見抜く

ストレス社会の昨今、メンタル不調で休職する人が多いのはご存知の通りです。

とはいえ、人的余裕がない中小零細企業で多数の休職者が出たら、会社経営が止まってしまいます。実際には、面接だけでは自社に必要なメンタルの強さは測りにくいですが、これを感じ取るのに有効的な質問を、次にピックアップします。

NG!
「メンタルは強いですか?」
「ストレス耐性はありますか?」
OK!
①「これまでの人生で直面した困難と、それをどう克服したかを教えてください」
②「ストレスはどう解消していますか?」
③「ご自身の長所、短所を教えてください」
④「物事を真剣に考える方ですか? それともテキトーで楽観的な方ですか?」
⑤「ストレスを感じるのはどんな時ですか?」

①「前職で小さなミスをして叱られた」といったショボいものでなく、たとえば生死をさまようレベルの困難を経験しているかで強さを測ります。

②入社後も健康なメンタルを保つことができるかをチェックします。

③一概には言えませんが、たとえば「神経質、心配性な人は、メンタルに支障をきたす可能性がある」と見るやり方です。

④メンタルに支障をきたす可能性をあぶり出す2択の質問です。

⑤これも自社の基準において子細なレベルならば、メンタルに支障をきたす可能性が高いと見ます。