転職回数が多い、長期のブランク…経歴の謎を解くには

中小零細企業にピカピカの経歴を保有する人材はなかなか来ない一方、妙に転職回数が多い、失業期間が長い、長期のブランクがある、といった謎の経歴をお持ちの人材は集まってきます。もちろん、だから自社に合わないとは即断できません。

次のような質問が有効です。

OK!
①「転職回数が多いようですが、この事実をどう捉えていますか?」
②「転職回数が多くなった理由をお聞かせください」
③「失業期間が少し長いように感じますが、いかがでしょうか?」
④「2年間のブランクがあるようですが、その間は何をされていたのですか?」
⑤「こうしたブランクを、あなたはどう捉えていますか?」

①「決して多くない」とか「多くの仕事を経験したのは私の強み」などと回答する人は、事実を受け止める素直さを感じられず、疑問符が付きます。

②「転職回数が多いから、当社に入社してもすぐ辞めるだろう」は早計で、納得の理由があるかもしれません。それをきちんと聞いておきます。

③一般的には、半年以上だと長いと言えるでしょう。「再就職活動に全力を尽くしたけれども、思うような成果が得られなかった」なら、納得の答えです。

④⑤放浪の旅や資格の勉強、療養、アルバイト、ワーホリなど、2年間の過ごし方は自由ですが、その内容が自社で受け入れられるかがポイントです。再就職にはネガティブ要因になりかねない「ブランク」をどう見ているのか、チェックしておきましょう。

腰を据えて仕事をする気持ちが感じられないならマイナス評価になります。

履歴書
写真=iStock.com/Yusuke Ide
※写真はイメージです