「楽しませたい」がエスカレートすると…

③ワタシ面白いだろ型(とにかく人の話を取る、自分の話しかしない人)への対処

どんなところにもいるタイプです。「誰かが出した話題に乗り、自分のエピソードを話してくれる人」がいると、当然会話も盛り上がり、楽しい場となります。

しかしそれがエスカレートしてくると、ある自分の得意な話題となったら、来た! とばかりに、話したい人がいそうなのに、押しのけて自分のエピソードを話したり、流れの中で、自分が話したいトピックに変えていったりする人がいます。

このタイプは、自分が話すこと=場を楽しませることだと勘違いしているのです(私、昔はこのタイプだったかも……)。

どんな人にも「面白い話をして楽しませたい」という欲求はあります。そんな欲求をメンバーから奪い続けてしまうと、1人だけが浮いている、退屈なコミュニティになっていきます。

嫌味なく悪いクセに気付かせるフレーズ

【ソフトな対処法】そもそも乗らない/薄めに反応する

対策としては1つ目と同様です。その人の独走に、仕方ないなと乗っかってしまうから、本人も気付かないのです。せっかく楽しかったのに、いつものように急に話を奪ってきたな、話題を転換してきたな、と思ったら、もうその時点で反応しなくてもいいです。

別にムスッとする必要はありません。微笑をたたえながらじっとしておけばいいでしょう。何か言葉を発している訳ではないので、ばれません。

楠本 和矢『人・場・組織を回す力』(クロスメディア・パブリッシング)

【ハードな対処法】一言いって、先ほどの話題に戻す

せっかく盛り上がっていたのに、話を奪われた、話題を転換されたら、その人の話が一息ついたタイミングで、嫌味なく「で、さっきの話に戻していいかな?」とか「それで、さっき皆が話していたトピックに戻るんだけど」などと一言いって、元の話題に戻してみてください。

話を奪うクセ、自分のことしか言わないクセがある人には、少しずつでも、その悪いクセに気付かせてあげないといけません。

いかがでしたでしょうか。あくまでも、「そんな人がいたときの対処法」として整理していますが、自身としても、知らず知らずに上記のような存在になってはいませんか?

心理要素としては、誰しも少しは持っているものです。だからこそ、そうならないよう気を付けたいものです。いい機会と捉え、自身を省みてみましょう。

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