まずは「腹直筋と大腿直筋」をゆるめよう
「前のつながり」は上下2本のつながりが、身体の前面を通ります。上半身は耳の後ろから恥骨まで、下半身では骨盤から足の甲をつなげています。全てが収縮すると身体を折り曲げて前屈の動作をします。
ブリッジのような反る動作では、このつながりが伸びる必要があり、それと同時に身体が反りすぎないようにブレーキをかける役割もあります。
このつながりでのセルフケアのポイントは腹直筋と大腿直筋です。腹直筋~胸骨エリアを上方に持ち上げるようにゆるめることで胸が張りやすくなり、結果的に頭の位置を後ろに戻します。
大腿直筋をゆるめることで骨盤前傾への引っ張りが少なくなり、骨盤を水平に保ちやすくなります。骨盤のポジションが変わることでさらに前面のつながりが引き上げやすくなります。
水平性に対する意識として、図表3のように、「前のつながり」をケアしていく際は、恥骨から耳の後ろまで組織を持ち上げるようにして頭の位置を戻しましょう。
下半身では骨盤を前傾に引っ張っている大腿四頭筋をメインに骨盤の水平性を確保します。腹直筋と大腿直筋は引っ張り合う関係なので、そこにも注目しましょう。