首や背中をほぐす! 簡単ヨガポーズ2つ

「後ろのつながり」は身体の背面を通っています。主には身体が前に倒れないように、丸まりすぎないように機能しています。

きまたりょう『世界一わかりやすい 筋肉のつながり図鑑セルフケア編』(KADOKAWA)
きまたりょう『世界一わかりやすい 筋肉のつながり図鑑セルフケア編』(KADOKAWA)

このつながりが全て収縮すると全身を反る動作をし、前屈などの身体を折りたたむ動作ではこのつながりが全て伸びる必要性があります。「前のつながり」と共に前後の動きに関わります。

セルフケアのコツとして、このつながりで短縮しやすい部位は首の付け根、ハムストリング、ふくらはぎの筋肉などです。

頭が前に出ていると首や背中の筋肉が頭に引っ張られて伸長して固まっていることが多いです。伸びて固まった筋肉は使ってあげることが重要です。四つん這いで身体を反ったり曲げたりするキャットアンドカウなどがおすすめです。

水平性に対する意識として、図表5のように、「後ろのつながり」は上半身をリリースすることで、前側で開いた肋骨と骨盤を戻しやすくします。下半身は骨盤の坐骨・仙骨から足裏の距離を出してあげるようにリリースすると骨盤が前傾に動きやすくなります。ヨガのダウンドッグなどで上半身は縮めて、下半身を伸ばすのもおすすめです。

是非、身体の水平性を取り戻すように、色々と試行錯誤しながらケアをしてみてください。

最後に付け加えておきたいことは、「完璧を目指さない」ということです。「まだ数ミリ左右差があるから何かおかしい」などと言って躍起にならないことが大切です。身体は自然と賢くバランスをとっています。何事もほどほどが一番です。

【関連記事】
【第1回】マッサージでも疲れがとれない人は「揉む場所」が違う…シャキッとしている中高年が「20秒間」やっていること
「シュッとした中高年」は毎日食べている…体内の「倍速老化」を防ぐ「1日8000歩、朝食前の歯磨き」あと一つは?
「マラソンが趣味」なのに心筋梗塞で命の危機…「悪玉アミノ酸」に侵された40代男性が毎日食べていたもの
激しい運動はむしろ「害」になる…医師「スポーツ好きの多くが80歳を過ぎて病気に苦しみ始める理由」
漢方薬の飲み過ぎで「大腸が真っ黒」になる…医師が「副作用に注意すべき」と警鐘を鳴らす漢方薬の名前